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 『ラジオアシスの舞台裏』

2009/05/09(Sat)

『ラジオアシスは4時間生放送!!』

こう言うと、多くの人は

『大変ですねぇ』

と言ってくださる。
でも大変じゃないのです。
番組は長ければ長いほど楽に放送できます。
と言うのも、短時間の番組だと、
コーナーとコーナーに挟まれて、
リスナーの皆さんからいただいたメッセージや、
リクエストがなかなか放送できない。
でも、4時間くらいあると、
コーナーとコーナーの間に十分な時間がとれるので、
リクエストもメッセージにも時間をかけて対応できるのです。
それに、一つのコーナーをジックリ放送できます。
例えばゲストへのインタビューも、
20分間くらい時間が取れるので、
ある程度ジックリとお話を聴くことができます。
だから、放送時間の長いほうが、
楽に番組を作っていけるのです。

さて、そんなラジオアシスも放送開始から1ヶ月が経ちました。
今日はそんなラジオアシスの舞台裏を書きたいと思います。
ラジオアシスの準備は、
「ラヴ&キートス」と「はらぺこレスQ隊」の収録から始まります。
「ラヴ&キートス」の担当がこジま君の時は、
だいたい木曜日の夜7時から、
スタジオで収録をします。
ステレオ君の時は土曜日に生放送が多いです。
「はらぺこレスQ隊」は、だいたい金曜日の夕方か夜の収録となります。
担当が蕪木さんの時は、蕪木さんの自宅で収録。
登坂さんの時は、自宅かスタジオでの収録となります。
「風景スケッチ」は、金曜日の夕方近くに録音しています。
後は、番組が始まる1時間30分前の、
朝6時30分前に出勤して、
1時間30分間ですべて準備します。
その日読むニュース7本を選び、
インフォメーションの確認し、
どちらも下読みをする。
天気予報、道路交通情報の確認。
「毎週土曜は防災の日」の内容確認。
それが済むと、パソコンに向かって「ストーリーオアシス」の原稿を書きます。
これはテーマだけ決めて、
パソコンの前に座り、
自分の中から出てくる言葉を書き込んでいきます。
だいたい一回書き切りで、
ほとんど書き直しはしません。
それを朗読し一発録音します。

"一発録音"で思い出しましたが、
「ラヴ&キートス」も「はらぺこレスQ隊」も基本的に一発録音の編集無しです。
内容は、すべて出演してくださっているこジま君、ステレオ君、蕪木さん、登坂さんが考えてくれます。
ありがたいことです。
一切のリハーサルも打合せも無く、
本当に一発録りでやっているのです。
これは僕だけの考えかもしれませんが、
編集を加えれば加えるほど、
新鮮さは失われるように感じています。
打合せをすればするほど、
感動は薄れ、段取りとなってしまいます。
それでは面白くありません。
やはり一番最初に感じた事を、
リアルに聴いてくださっている人に伝えるには、
その場で感じた事をライヴで放送するのが一番です。

"取れたての野菜や果物はとても美味しい"

とか・・・。

"釣った魚をその場で調理して食べると美味しい"

と言うのと同じです。

番組も新鮮さが一番。
これが僕のポリシーです。
とは言え例外もあります。
ニュースなどの報道モノは、
キチンと情報を精査して、
編集して、分かりやすくしないといけません。

で、放送前の一番最後に、
音源の準備をして、
ミキサーに機材を接続(僕だけが使っている機材が2つあります。)
だいたい放送開始の午前8時の30秒くらい前にマイクの前に座り、
8時になって、オープニングのテーマ曲(RCサクセションのトランジスタラジオ)が流れ始めた頃に、

『オープニングトーク』の内容が頭の中で決まります。
時には、結局決まらず、
話し始めてから、
話しながらトークの内容が決まっていく時もあるのです。
そして1曲目。
この1曲目には相当拘ります。
ある意味、この1曲目だけは、
本当に時間をかけてずっと考えて決めます。
なぜなら、1曲目で4時間の内容の雰囲気が決まるからです。
そんなことで、1曲目だけは大切にかけます。
1曲目を選曲ミスすると、ずっと悪い影響が残るのです。
その後は、放送しながら、
リスナーさんの反応や、
番組の流れを読んで番組を進めていきます。
そしてリクエスト曲や、
録音モノの音源が流れている間に、
スタジオ裏のCD棚に、
リクエスト曲を探しに行ったり、
みつからない時は、
事務所のパソコンでデータベースを調べたり、
曲の情報を検索したりします。
その時に必ずFAXを確認します。
リクエストやメッセージ、
緊急情報がFAXが届いていないかの確認です。

後は、ラジオアシスだけではなく、
エフエムとおかまちの全番組がそうなんですが、
放送は喋っているパーソナリティー1人で放送します。
ディレクターもミキサーもいません。
情報収集、取材のアポ取り、取材、編集、放送。
つまり、その番組の全部の用意から、
音楽をかけるまで、1人でやるのです。
ですから、
その日の番組担当者(パーソナリティー)が、
突然休んだりすると、
誰も番組の内容は知りませんから、
その日の番組は内容がまったく違うものになってしまいます。
その番組は、担当パーソナリティーが責任を持って放送するのです。

こんな感じで番組は進んでいきます。
僕自身、番組が最終的にどんなものになるのか、
ハッキリと分かっていません。
なぜなら、一番大切なのは、
リスナーさんからいただくメッセージだからです。
メッセージの内容次第で、
番組は右にも左にも進んでいきます。
ですから、番組にメッセージをくださるリスナーさん達は、
僕と一緒に番組を作ってくれているのです。
メッセージを一通一通をくださるリスナーさん1人1人が、
ラジオアシスのパーソナリティーなのです。
ですから、これからもメッセージを沢山ください。
そしてまだメッセージを出した事のないリスナーさんは、
メッセージを出して、
僕と一緒に番組を作るパーソナリティーに参加してください。

来週もHAPPY TUNEでヨロシク!!






佐藤広樹



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