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 『水曜日朝のメッセージテーマA』

2009/06/02(Tue)

明日朝の佐藤担当の満10スマイルの
メッセージテーマは、

『十日町市に○○があったら良いなぁ』

『映画』

です。

『十日町市に○○があったら良いなぁ』

については、昨日書いたので、
今日は『映画』について書きたいと思います。


"人生を変える映画"


皆さんは出逢った事はありますか?
僕はあります。
中学3年生の時に、
上越の映画館"中劇"で観た
スティーブン・スピルバーグ監督の「E.T.」です。
以前にもこのブログに書いた事がありますが、
当時の僕には夢なんかありませんでした。
自分の事が大嫌いで、
どうやって生きていけば良いかすらわからなかったのです。
当時、スティーブン・スピルバーグ監督と言う人の撮った
「E.T.」と言う映画がアメリカで大ヒットし、
半年後日本でも公開されました。
当時の僕にとって、
映画館で映画を観ることは、
とても珍しい事でしたが、
親父に頼んで車で1時間の上越の中劇まで連れて行ってもらいました。

映画館は満員で、
妹と僕は別々のシートへ座り、
親父は立って観ていました。
最初は親父が立って見ていることに対して、

『親父に悪いなぁ』

と思って観ていたのですが、
物語が進み、子供達とE.Tが自転車で空を飛ぶシーン
あたりから、
もう、自分でもビックリするぐらい泣きました。
隣の席には3人の女子中学生。
僕と同じ歳くらいの女の子・・・。
泣いているのがバレると恥ずかしいので、
泣き声を押さえようとすると身体が震えてきました。
本当に身体が震えるくらいの感動を感じたのです。
こんなに感動したのは、
15年の人生で初めてでした。
映画が終わり、映画館内は拍手が起こったのです。
超ビックリしました!!
だって、「E.T.」が作り物であることは、
この映画館に映画を観に来ている人は、
誰もが知っているのです。
映画館の中には、
子供だけでなく、
大人のほうが圧倒的に多い。
その大人達までが、
拍手をして涙を流している。
作り物・フィクション・嘘っぱち・・・。
その事を知っているのに、
拍手で涙・・・。

僕の中でありえないことでした。
だって、嘘は人を傷つけ、人を悲しませるものだと思っていたのです。
実際、子供の頃の僕嘘つきで、
人を傷つけたり、悲しませたりしていましたから・・・。
それが、なんと嘘の作り物で人を感動させることができる。
これはかなり間違った認識でしたが、
当時の僕にとっては衝撃的でした。
しかも、聞けばスピルバーグ監督は映画のヒット連発で、大金持ちとか・・・。

この瞬間、僕の人生の目標が決まりました。

『映画を含めたエンターテイメントの世界で生きて生きたい』

と、真剣に思い始めたのです。
そして20歳で演劇と出会い、
役者や、舞台演出、劇作家をやり、
今はラジオの世界で生きています。

生きる目標の無かった少年が、
たった1本の映画で、
目標を見つけた瞬間でした。

今の僕があるのも、
15歳の時映画「E.T.」に出逢ったからです。

明日水曜日は、
皆さんからのメッセージお待ちしています。

では・・・。


佐藤広樹



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