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 『聴く政治家を選ぶ』

2009/06/23(Tue)

誤解のないように最初に書いておくと、
僕は報道する人間として中立でいたいと思っています。
中立な立場から考えて、
次の総選挙は投票したいと思っています。
だから、誰にも投票に関しては強要されないで、
自分の判断で投票します。

とは言え、このところの各種報道を見ていると、
ここに来て自民党の中に

"麻生さんを下ろして総選挙を"

と言う動きがあるらしい。

さすがにこれには驚くしかない。
だって、麻生総理を選挙直前に下ろして、
自民党の総裁選を前倒ししてやって、
トップの首だけを挿げ替えても、
何が変わると言うのだろう?
これこそが選挙対策以外の何物でもない。
このことは、多くの国民が知ることだろう。
もし、総理総裁が今変わることで、
国民の生活が少しでも向上したり、
景気が良くなったり、
困っている人々が救われるなら、
総理総裁の交代も必要だろう。
でも、どう見たって、
今総理総裁を変えようと言う動きは、
選挙対策に見えるのです。
もし、今、総理総裁を変えるのなら、
自民党の総裁のみの交代で、
総理はそのままにしておくのがスジだと思う。
しかし、日本政府の総理と自民党の総裁が分離した場合、
本当に総理の職をまっとうできるのか疑問ではあります。
僕自身は、
今麻生総理を交代させても、
情勢はもっと悪くなるように感じています。
その辺りをもっと良く国民の声を聴くべきだと思うのですが・・・。

今「国民の声を"聴く"」と書きましたが、
「聞く」と「聴く」には大きな違いがあります。

"「聞く」は役人が門の中で耳で聞くこと・・・。"

"「聴く」は、門の外に出で、心で聴き、徳を得ること・・・。"

つまり、政治家の皆さんは、
永田町や国会と言う門の中ではなく、
外に出て庶民の声を心で聴いてほしいのです。
心の声で庶民、国民の声を聴けば、
今、目の前の選挙のことばかりでなく、
様々な問題を論議し、解決していかなければならないことに気づくはずです。

例えば「臓器移植法案」は、
今国会内で成立しなければ、
廃案となってしまいます。
「母子加算金」の問題も、
廃止のままで良いとは、到底思えません。
廃止が決まっている法人に<
何千億円の多額の予算がつけれているなら、
母子加算金の200億円を復活させることを議論をするべきなのではないだろうか・・・。
景気対策、雇用問題、年金問題・・・。
もっともっと、論議が必要なことは多い。

勿論、これは自民党や与党のことばかりではない。
野党各党も、

「政権交代」ばかりが目立っているので、
もっともっと基本財政面での裏づけが、
政策には必要と思うし、
今のままでは説得力に欠ける。
税金を使っての国会の会期の延長。
国会に出ずに、選挙運動や、麻生下ろしに走る先生もいると聞く。

もう、国民はダマサレナイ。
世襲議員ばかりが悪いように言われているが、
そうではない。
世襲でも優秀な政治家もいるし、
そうではない政治家もいる。
世襲でなくても優秀な政治家もいるし、
そうではない政治家もいる。
もう、国民の目は誤魔化せない。

国民は、優秀な政治家、優秀な政党。
庶民、国民の声を"聴いて"くれる人を選ぶに違いない。

皆さん、選挙は棄権せずに、
自分の目で見て、耳で聴いて、
心で感じた人に投票しましょう。

それが、子供達へ残すこの国の未来となるのだから・・・。

そう投票は、僕達の為だけではないのです。
子供達の未来の為の投票なのです。

では・・・。


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ストーリー・オアシス 第12回
2009年6月20日放送

「走る」

作・朗読 佐藤広樹

ただ走るしかない。
走って、走って、汗を流すしかない。
心臓が高鳴り、意識が走ることに集中していく。
走り始めたのは、
何かから逃げたかったからもしれない・・・。
心に溜まったストレスを吐き出したかったのかもしれない・・・。
自分でもどうして走り出したのか?
正直、正確にはわかっていない。
走って、汗を流したからといって、
現実が変わるわけでもない。
でも、私は走り続けている。
現実は変わらないかもしれないが、
走って流した汗と一緒に、
ストレスとマイナスの思考が、
私の身体の中から流れ出ていくような気がするのだ。
現実が変わらないのなら、
自分が変わるしかない。
現実に受け入れられないのなら、
自分が現実を受け入れて闘うしかない。
それには・・・。
ただ、走るしかない。
走って、走って、汗を流すしかない。
私は今も走りつづける。


佐藤広樹



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