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 『記者として1』 - 2011/02/08(Tue)

このところバタバタしている佐藤です。
最近は、トオカマチ☆ウェッブORADOKOの取材で、
事件・事故現場に行くことが多いです。
火事、交通事故、不慮の事故など…。
人が亡くなられた現場にも行きます。
許可を得て、規制線の中まで入り取材します。
ラジオの取材ならば、
規制線の中に入らずとも、
音声で取材出来ますが、
ORADOKOの取材では写真も必要なので、
現場にいかに近づくかが、
取材のポイントになります。

僕達が現場に取材に行く場合、
ことが起こった後がほとんど。
人の命が消えた現場。
取材に行ってまずすることは、
現場で手を合わせること。
亡くなられた命に対して、
手を合わせ冥福を祈ります。
そして写真を撮影し、
周辺取材をして。
取材がある程度終わると、
現場で亡くなられ方が、
当事どんな風になくられたのか…。
何を思っていたのか…。
生きていた時はどんな方で、
どんな生活をされていたのか…。
を、想像してみます。
取材や記事には直接関係はないことで、
この想像が記事に反映されることはないのですが、
本人の意に反し、
この場所で命を落とされた人の為にも、
何が起こったのか…。
どんな気持ちだったのかを想像し、
感じることは、
大切なことだと思っています。
また、亡くなられた命に対しても礼を尽くしたい。
そんな想いから行なっています。

ただ取材をして報道する。
僕はそんな取材はしたくない。
取材記者としては、
命に礼を尽くした上で、
取材し、報道していきたい。

僕の書く記事や撮影する写真を、
ORADOKOで見る機会があれば、
淡々とした客観的な記事の中に、
そんな記者としての想いを感じていただけたら、幸いです。
では…。


 『記者として2』 - 2011/02/09(Wed)

とにかくドタバタしている佐藤です。

トオカマチ☆ウェッブORADOKOの取材で、
様々な現場に行きます。
皆さんは新聞記者やテレビの取材記者に、
会ったことはありますか?
会った方の記者への印象は、

『物腰は柔かだが、押しが強く、個性的で、何処か胡散臭い』

といったところではないでしょうか!?
テレビドラマに出てくるような、
一見何を考えているかわからない、
胡散臭い新聞記者…。
そんな記者も実際にいます。
しかし、取材をしていく上で、

『物腰は柔かだが、押しが強く、個性的で、何処か胡散臭い』

と言うのは必要なことなのです。
ある意味、取材する上でのテクニックなのです。
僕の知っている新潟県内の記者の皆さんは、
皆、非常に個性的です。
最初はあまりに個性的過ぎて、
かなり戸惑いました。
ある意味"胡散臭い人"が多い。
(知り合いの記者の皆さん、ごめんなさい)
しかし、こうでなければ、
緊迫した現場での取材はできないのです。

緊迫した現場では、
冷静な行動が要求されます。
取材記者自身が危険に曝されることもあるので、
冷静かつ迅速に行動することが大切です。
冷静で迅速に行動するには、
どの人に話しを聞けば良いかを、
現場で判断し取材をする必要があるのです。
取材対象となる人物は、
様々な人がいます。
時には警察官や関係者が対象となる人物に、
記者が近づくことを、
制止する場面もあるのです。
こういった場面では、
警察官や関係者の制止を振り切るなんてことはしません。
そんなことをすれば現場は混乱し、
取材できなくなるどころか、
危険を増すばかりです。
かと言って、
まともに警察官や関係者と話しても、
警察官も関係者の方も職務ですから、
職務に忠実に行動します。
そこで『物腰は柔かだが、押しが強く、個性的で、何処か胡散臭い』が役立つのです。
物腰柔らかく近づき、
かと言って引く気配はなく。
何処か胡散臭い感じで、
取材の趣旨や目的を明確に話す。
大抵はこの交渉で取材はOKになります。
"胡散臭い"は、取材記者のテクニックなのです。
最近の記者・佐藤広樹は、
取材現場ではかなり胡散臭いです。

ちなみに誤解のないように書いておきますが、
新聞・テレビの記者すべてが胡散臭いわけではありません。
あしからず…。

では…。


 『ドキュメンタリー番組』 - 2011/02/19(Sat)

とにかく、十日町雪まつりまでは、
メチャメチャ忙しい日々が続きました。
今週は月曜日から今日土曜日まで、
夜11時30分より前には、
帰宅できなかった佐藤です。

月曜日は柏崎市の新潟産業大学へ、
仕事で行き、夜11時30分に帰宅。
火曜日から金曜日は、
田麦地区に日大芸術学部彫刻コースの学生30人が、
田麦有志の皆さんと、
雪像作りをするので、
ドキュメンタリー番組を作るため、
密着していました。
密着と言っても、
通常の業務をしながら、
と言うか、通常業務を終わらせてから、
密着していたので、
毎日遅くになりました。
一番遅い帰宅は、
深夜1時をまわっていました。
そして今夜土曜日は、
そのドキュメンタリー番組を放送し、
その後、取材でお世話になった田麦の皆さんへ、
挨拶に行ってやはり午後11時30分に帰宅しました。

しかし、その甲斐あって、

キリンビール・キリンビバレッジ提供
ドキュメンタリー番組

『雪像作りコンテスト〜都会の学生と村人の絆〜』

は、とても面白いドキュメンタリー番組になりました。

高さ6m×横9m×奥行5mの雪の山を、
田麦地区有志の皆さんが雪を集めて作り、
その雪の山を日大芸術学部彫刻コースの学生30名が削り、

『風神・雷神・七福神』

の巨大な雪像を作る。
都会の若者が様々な困難に直面しながらも、
村人の人々と絆を深めながら、
真剣に…そして無邪気に作業を進めていく様子は、
取材をしていてとても面白く、
また、感動的なものでした。

録音した音は、
4日目で7時間近くになり、
今朝8時30分から、
ドキュメンタリー番組放送時間の夜7時に向けて、
編集作業を行いました。
取材した音を、
1日1本十数分間にまとめて、
4日間4本のドキュメンタリー番組に仕上げます。
編集が終わったのは、午後4時頃。
実際の放送は、
日大芸術学部彫刻コースの学生と、
田麦有志の皆さんをゲストに迎え、
生放送で番組を放送していきます。
生放送の番組構成は、
ドキュメントを編集してみないと作れないので、
午後4時から構成を始めて、
午後7時から生放送開始。
午後8時45分に放送終了しました。

放送を聴いて田麦地区の雪像を、
夜見に行ってくれた人もいたらしく、
嬉しかったです。

しかし、疲れました。
とりあえず寝ます。

では…。


 『NHKスペシャルは凄い』 - 2011/02/24(Thu)

NHK好きの佐藤です。

歳とるとNHKが良いですね。

先日NHKスペシャルを見ました。
中東や北アフリカで起こっている革命についての特集でした。
この番組の内容が凄く面白かった。

中東で起こっているネットを使った革命。
特にエジプトでは、
フェイスブックやツイッターが注目されました。
エジプト政府などは、
デモ隊装って、ネットに入りデモ隊の中心となっている"4月6日運動"のメンバーに、
嘘の情報を流したり、
情報を書き換えたりしました。
しかし、フェイスブックはデータが一度記号に変換される為、
エジプト政府は、データの内容を監視し切れなくなりました。
そこでエジプト政府は、
ネットを遮断する手段に出ます。
実はエジプトでは国営のプロバイダーが4社しかなく、
政府がネットを遮断を容易にできるのです。
遮断により若者達のネット情報を断ち切る手段にでましたが、
ネットの遮断と言う異常事態に危機感を持ったGoogleが電話回線を使用して、
デモ隊の情報交換を支援した。とか・・・。
僕も噂には聞いていましたが、
本当に存在することが、
このNHKスペシャルを見て僕も初めてわかった
国際的なハッカー集団アノニマスがデモ隊を支持し、エジプト政府のコンピュータに、
大量のデータを送信するネット攻撃を仕掛け、
エジプト政府情報をダウンさせ、
しかも政府の機密情報を盗み出して公表しました。とか・・・。
(これが、デモ隊を勢いずかせたようです。)
エジプト政府から迫害されてきた政治組織"ムスリム同胞団"が、
デモ隊に加わることで一気にデモ隊の数が増えた。とか・・・。
それが独裁政権のムバラク大統領を退陣に追い込んだのです。
とにかく凄い取材力とわかりやすいまとめでした。
これには驚きました。

また、中東や北アフリカのネット革命の発端の国チュニジアで、
どうして革命(ジャスミン革命)が起こったのかも詳しく取材していました。
2010年12月17日にチュニジア中部シディ・ブジドで、
失業中の26歳の青年が野菜や果物を売っていたところ、
警察がやってきて販売許可証が無いことを理由に、
青年の商売道具を没収し、
抗議する青年に暴行を加えたのです。
その後、青年は抗議の意思を示すために、
県庁前で焼身自殺をしたのです。
この街では多くの人が貧しく、
抗議の声が上がり、
数人の人々が抗議の為に役所に押しかけました。
その様子を焼身自殺した青年の従兄弟の男性が、
携帯電話で動画撮影し、
動画サイトにで公開しました。
たった5分間の映像でしたが、
それを見た同じチュニジアに住む若い女性がショックを受け、
フェイスブックで知り合った仲間およそ1万人に動画を送りました。
その1万人がまた仲間に呼びかけ、
怒りの輪が拡がっていったのです。
たった5分間の映像が独裁政権ベン=アリー大統領を退陣に追い込みました。

そして今は、
現在最も長い40年の独裁国家シリアのカタフィー大佐を追い詰めています。

しかし・・・。
チュニジア、エジプトともに、
独裁政権が倒れてからの混乱は続いています。
田僕達は、
ただ、革命が起こったことだけを見るのではなく、
その後、チュニジアやエジプトがどうなるのかを、
シッカリみていかないといけないと思います。
遠い国の話ではありません。
僕達が依存している石油エネルギーにも関わる、
大きな問題だからです。

では・・・。


 『動揺』 - 2011/02/28(Mon)

今日で2月も終わり。
あと1ヶ月もすれば春です。
桜の咲く春が一番大好きな佐藤です。

さて、今朝放送していたら、
僕の携帯にメールが入りました。
最近は朝の番組を1人で放送している為、
緊急な時に備え、
放送中も携帯電話はマナーモードにしています。
その放送中に入ったメールとは、
東京在住の、
僕にとってとても大切な知人Sさんからのメールでした。
メールには一言・・・。

『ペットショップボーイズ好きです。』

これには驚きました!!
今朝の番組の1曲目、オープニングナンバーは、
ペットショップボーイズの"幸せの合言葉"
※PETSHOP BOYS "se a vida'e"

だったのです!!

『えぇぇぇぇぇぇ!!!!!どういうこと????????まさかっ!!こっちにいるのでは!?!?!?!?!?!?!?』

と動揺が拡がる中。
スタジオの前にSさん登場。
スタジオのガラス窓に『がんばれ!佐藤広樹!』
と書かれたちょっと大きめなポストイット貼り付け、
そのままスタジオ前を去ろうとしています。
しばらくしてCMに入ったので、
スタジオを出て追いかけると、
下の回廊のベンチでニヤニヤしながら、
ポケットラジオで番組を聴いてくれていました。

それにしてもビックリしました。
以前から、

『いずれイタズラをしに行く。』

と言っていたので、
何をされるのか!?と戦々恐々としていたところ、
この急襲。
本当に驚きました。

そして、Sさんはイタズラの成功を喜びながら、
東京へ帰っていきました。

Sさん、スタズラはホドホドに・・・。
動揺でちょっと情けない放送になってしまったので・・・。

では・・・。





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