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 『大先輩アナから聴いた、松井秀樹選手のちょっと素敵な話・その1』

2008/11/28(Fri)

今日はエコプロジェクトの表彰式のスタッフとして、
長岡市にネッツと一日行って仕事をしている佐藤です。

さて、先日とある取材で、
アナウンサーの大先輩である
元TBSアナウンサー石川顯(イシカワアキラ)氏の講演を興味深く拝聴させていただきました。
とても面白い講演で、大変勉強になり、
また、アナウンサーの大先輩と言うだけでなく、
人生の大先輩としても、素晴らしいかたでした。
石川さんは、スポーツ中継を中心に活躍されたアナウンサーで、
古くはキックボクシングの沢村忠選手の試合の中継をされたり、
プロ野球、ゴルフ、格闘技などのスポーツアナウンスをされていた方です。

そんな経歴の石川さんが、
ニューヨークヤンキースの松井秀樹選手の、
ちょっと素敵な話をしてくださいました。


☆その1☆

まだ松井選手が巨人にいた頃、
広島戦の後の出来事です。

広島戦が終わり、
石川さんは松井選手をはじめ、
数人の選手と繁華街に呑みに出かけたそうです。
石川さんも、松井選手もそれなりにお酒を呑み、
楽しい時間を過ごしたそうです。
夜、それほど遅くない時間でしたが、
明日の試合もあると言うので、
飲み会も早めの終了となりました。
店の出口で石川さんは、
別れ際に夏井選手にこう声をかけたそうです。

『松井君、まだ早い時間だけど、気味はこれから何処かに呑みに行くのかい?』

当時まだ20代の松井選手、
石川さんはてっきり、夜の街へ繰り出すものとおもっていたそうです。
ところが・・・。

『僕はこれから、ホテルに帰って素振りをします。』

と、松井選手は答えたそうです。

『えっ!!これから素振りをするの?だって松井君だって、そうとうお酒を呑んだでしょう?』

『はい、呑みました。でも、僕は素振りをして眠ります。』

『どうして?眠くないの?』

『僕だって眠いですよ。でも、お酒を呑んで眠いのは”本能”です。人間は”本能に勝る理性”を持っているから人間なんじゃないかと、僕は思っているんです。だから僕は、眠いと言う本能に負けるのが嫌なんです。僕はプロ野球選手ですから、本能に負けない理性で、練習をしてファンの人たちに喜んでもらえるプレーがしたい。だから、今夜も素振りをしてから眠ります。』

石川さんはまだ20代松井選手が言ったこのこの言葉にビックリすると同時に、
”超”一流の選手とはこう言うものか!!とあらためて知ったそうです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

やっぱり、松井秀樹選手は、
恵まれた体格と、野球センスを持っているだけの選手ではなかったのです。
そのプロ意識の高さと、人間としての大きさがあって、
初めてニューヨークヤンキースの4番打者にまでなったし、
だから日本、アメリカ関係無く、
野球ファンだけでなく、
野球に興味の無い人々までも彼を好きになってしまうのでしょう。
と、僕は石川さんの話を聴いて思ったのでした。

『大先輩アナから聴いた松井秀樹選手のちょっと素敵な話・その2』

は、明日の夜に書きたいと思います。
お楽しみに!!

では・・・。


佐藤広樹



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