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 『15歳の自分と出会う。矢沢永吉』

2009/11/17(Tue)

矢沢永吉。
僕達の中学・高校の頃のスーパースターである。
僕らの世代なら、
矢沢永吉の自叙伝的インタビュー集。

『成り上がり』

糸居重里・著(当時、糸居さんはNHKの若者トーク番組「YOU」出演前で、世間的にはあまり知られていない状態だった。その糸居さんが、永ちゃんにインタビューして書いたのが、『成り上がり』)

その『成り上がり』を読んで、
永ちゃんの壮絶な半生に心打たれたものだ。

ちょっと話は変わるが、
僕が洋楽に目覚めたのは、
中学2年生くらいだと思う。
当時は松山千春、中島みゆき、オフコース、ユーミンと、
ニューミュージック全盛の時代で、
この4組の誰かを必ず皆が聴いていた。
僕もその1人だった。
しかし、ある夜、
ラジオの深夜放送で、
シーナ・イーストンが流れてきて、
あまりのポップさに、
悩み多い思春期の僕は心魅かれたのです。
この意味もわからない英語の歌詞の歌を聴いて、
心がワクワクし、
音楽を聴いている間は、
嫌な事を忘れることができたのです。
そこで、数日後レコード店(当時はレコード)に、
シーナ・イーストンのカセットテープを買いに行ったのだけれど、
シーナ・イーストンは無く・・・。
それでも、何か洋楽が聴きたくて、
なんとなく聞いたことのあるクイーンのカセットテープを買ったのです。

それが、ベスト盤中の名盤『クイーン・グレイテスト・ヒッツ』だったのです。
(後にグレイテスト・ヒッツ2が発売され、こちらをグレイテスト・ヒッツ1と呼ぶようになる。現在CD化された1には、クイーンとデビッド・ボウイのデュエット曲「アンダー・プレッシャー」は収録されず、2に収録されているが、当時のレコードやカセットテープには、この名曲「アンダー・プレッシャー」も一番最後に収録されていた。)

このクイーンのカセットテープを、
当時発売されたばかりのウォークマンの録音機能付きのプレスマン(当時、ウォークマンの兄弟機として発売されていた。)で、
ずっと聴いていました。

それで、ROCKの虜となり、
日本のROCKのスーパースター、
矢沢永吉を聴きたいと思ったのでした。
こずかいを貯めて買ったアルバムが、
矢沢永吉の1975年〜1980年までのヒット曲を集めたベスト盤。

『ザ・グレイト・オブ・オール』

だったのです。

このアルバムも、15歳の僕はずっと聴いていました。

しかし・・・。
時は過ぎ、大人になって、
このアルバムのタイトル『ザ・グレイト・オブ・オール』を忘れてしまい。
ジャケットの写真も覚えていないようになっていました。
覚えているのは、
このアルバムを聴いていた時の、
抜けるように青い真夏の青空と、
光る白い雲。
そして、

「黒く塗りつぶせ」
「チャイナタウン」
「時間よ止まれ」
「ゴールド・ラッシュ」
「鎖を引きちぎれ」

の5曲が同時に収録されていたこと・・・。

この20年間あっちこっちで探しましたんが、
この5曲同時に収録された矢沢永吉のアルバムはみつからなかったのです。

1ヶ月ほど前に、
永ちやんがSony時代に発売したアルバムが、
紙ジャケットで全部CD化されたのを知りましたが、
そのCDショップにはこのアルバムだけが無かったのです。
しかし、今日、たまたま入ったCDショップに、
この『ザ・グレイト・オブ・オール』だけがあり、
思わず買ってしまいました。

収録曲は、

1「黒く塗りつぶせ」
2「ワン・ナイト・ショー」
3「ゴールド・ラッシュ」
4「チャイナタウン」
5「鎖を引きちぎれ」
6「Mr.T」
7「時間よ止まれ」
8「古いラヴレター」
9「苦い涙」
10「I SAY GOOD_BYE. SO GOOD_BYE.」
11「世話がやけるぜ」
12「ひき潮」

これです!!
このアルバムです!!

車のCDプレーヤーにCDを入れた瞬間に、
僕は15歳の夏に戻ってしまいました。
当孤独で夢ばかり見ていた15歳の僕自身に、
出逢った気分です。

音楽は、本当にタイムマシーンですね。
基本的に、あまり過去を振り返らない僕ですが、
今夜だけは、この永ちゃんの曲とともに、
15歳の時代に戻ろうと思います。

音楽って、本当に素晴らしいですね。

では・・・。



佐藤広樹



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