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 『15人相手の格闘訓練は有り得ない』 - 2008/10/21(Tue)

一昨日のほくほく線十日町駅の駅西ほくほく祭りで、
MCの仕事をして、

『ステージの仕切りは、本当に難しい。』

と実感し、また猛反省している佐藤です。

スケジュールとプログラムの都合で、
最大20分間場繋ぎトークをしたのですが、
MCの相方のキンちゃんこと、
西部地区の清水さんにも助けてもらったので、
なんとかやり切りましたが、
本当に綱渡りのようなMCでした。
場繋ぎトークはこの20分間をはじめ、
5分間〜10分間程度が数回あり、
今後はこの"繋ぎトーク"を乗り切れるトーク力が、
本当に必要だと実感しました。
これからも精進して、
ステージトークとアドリブをもっともっと勉強したいと思っています。


さて、9月に起こった、
海上自衛隊の特殊部隊"特別警備隊"の隊員を養成する
広島県江田島市の第一術科学校特別警備課程で、
男性三等海曹25歳が、
1人で隊員15人を相手にした格闘訓練をさせられ、
約二週間後に死亡した"事件"・・・。
僕はあえて"事件"と書かせてもらったのですが、
この事件、皆さんはどんな風に感じたでしょう。
僕は格闘技が子供の頃から好きですが、
プロの格闘家でも、
一気に15人を立て続けに稽古・訓練をするなんて聞いたことはありません。
まして、自衛隊と言えば、
プロの自衛集団です。
それも選りすぐりの特殊部隊。
格闘がどれぐらい体力を消耗し、
命に関わるかくらいは判っていたはずです。
柔道、柔術、レスリング、相撲などは、
受身から始まります。
受身もできなくなるくらいの格闘は、
バーリートゥードゥと呼ばれる何でもありの、
総合格闘技でも有り得ません。
試合中にそんな状態になったら、
セコンド、ドクター、レフリーが止めに入るか、
タップして本人が負けを認めた段階で、
試合相手もそれを受け入れ、
試合はそこで終わります。
これは、稽古や訓練の時でもそうです。
それ以上やったとしたら、
それはもはやスポーツでも、
訓練でもなく、
暴行や殺人行為と同じなのです。

ましてね
今回はドクターもおらず、
教官も止めず、
15人を相手に闘い続けるなんて、
素人の僕が考えても無謀すぎる行為に思えるのです。

どうでしょう?
普通に考えて、
戦場で15人の敵に囲まれたら、
普通は降参し"捕虜"となるのではないでしようか?
戦争時と言えど、
国際的に捕虜の人権は守られるはずなのです。
15人を相手に大立ち回りなんて、
それこそ殺される危険を感じ、
闘うしかない状況しかないのではないでしようか?

上官はこれを、

『特殊部隊訓練を辞める人への餞(はなむけ)だった。』

と遺族に語ったそうですが、
こんな暴力の餞など許されるはずはありません。

国会中継を見ていると、
内部調査でも刑事事件と同じ権限で捜査できる。
と言う内容の閣僚の答弁もありましたが、
やはり警察で刑事事件として捜査をしてもらうべきです。
内部調査だけで、
どんなに厳しい調査結果と処分が行われたとしても、
やはり国民の不信感は拭えないとも思います。
外部の第3者機関が捜査し、
二度とこのようなカタチで、
若者の命が失われないようにしてほしい。

「国を守る」と言う、
高い志を持つ若者の死を、
無駄にすれば、
自衛隊と言う組織の存在意義さえ薄らいでしまうのではないでしょうか?


 『話し方講座』 - 2008/10/25(Sat)

スタンド・パイ・ユーが終わり、
Tシャツ、Gパンから背広に着替えて、
『話し方講座』の講師をしてきた佐藤広樹です。

この講座は4回シリーズで、
今月から来年1月まで続くのです。
男女参画事業の一環で、
話の泉の皆さんが主催しています。
今日がその第1回目で、僕が講師でした。

テーマは『話しの組み立て方』

1時間30分の講座で、
1時間を僕が話し、
30分を参加者の方も交えての実践でした。

とは言え、この講座の基本は、
人に自分が話す内容を伝え、
ただ話しをするだけではなく、
相手の心に話の内容を残すコツ(テクニック)を学ぶ事でした。
僕達は日々放送の中で、
リスナーの皆さんからいただくメッセージに、
その時々に、自分の全神経を集中して答えています。
ただ、放送には時間の制限があり、
一つのメッセージに1分間とか、2分間とか、
時には15秒間とかで、
その時にベストだと思える答えを導き出し、答えるています。
そこには、普通の生活で会話するのはちょっと違う思考方法があるのです。
今回はそんな部分を中心にお話しさせていただきました。
後は・・・。

『言葉とは、心に届く前に、耳に入らなければ、心に届かない。心に届かない言葉は、記憶に残らない』

とか・・・。

言葉で聴いている人の頭の中に映像を思い浮かばせ、
言葉を映像として相手に記憶してもらう技術『情景描写』(風景スケッチ)の方法とか・・・。

様々な"話す"について話しました。

最終的には参加者の皆さんに、
実践もしていただき、
笑いもあって、それなりになんとかなったかなぁ・・・・?????????
と思っています。

個人的には反省点も多いのですが・・・。
皆さん、喜んでくれたようなので、
それだけが救いです。

それにしても今回は、
本当に良い経験が出来ました。
自分のトーク力を見直す事もできましたし、
何より『人様に何かを伝える難しさ』を体験できました。
今回は『人に言葉を伝える』為の講座なのですが、
僕がどれだけ参加者の皆さんに、伝えられたかは、
自信がないです。
でも、講座が終わり、
参加者の皆さんが笑顔だったので、
何かが伝わっていたかなぁ・・・・・。
と思う今日この頃でした・・・。

参加された皆さんの中には、
僕の番組を聴いてくださっているリスナーさんもいらっしゃったようなので、
今回の講座の感想をお待ちしています。

それにしても、
情景描写のところでは、
参加者の皆さんの心の中には、
どんな夕焼けの風景が思い描かれたのでしょう・・・。

来週もHAPPY TUNEでヨロシク!!



 『話しの組み立て方』はこんな内容でした。 - 2008/10/28(Tue)

今日は、25日土曜日に僕がやらせていただいた、
『話し方講座』第1回
『話しの組み立て方』の内容を書きたいと思います。
実際に当日はこんな話をさせていただきました。




『話しの組み立て方』

佐藤広樹(エフエムとおかまち)

                                          
第1章
『話しの構造』
@『話しの組み立て方』と言う議題の結論から先に書くと、話しの組み立て方は『話しの結論を一番最初に決める』ことが一番大切です。

話し始めたのはいいけれど、まとまりがなくなってしまって、何を話していたか、自分でわからなくなった経験はありませんか?
それは、結論をキチンと決めずに話し始めるからです。話し出す前に、最終的に何が言いたいかを先に決め話し出すと、話しがまとまります。
どんな意見であれ、結論がまとまっていたら、その話し(話題)は成立します。
最初に結論を決めてから、話しを組み立てれば簡単に話しはまとまり、わかりやすくなります。
これを『家を建てる建築』に例えると、最終的にどんな家を建てたいかをイメージしてから、設計図を描き、大工さんが材料・資材を揃えて建築を始めます。いきなり、建築から始めても、家は建たないのと同じです。話しの組み立て方も、最初にどんな結論の話しをしたいのか?を決めなければ、ダラダラと長いだけの話しになってしまいます。
ですから、話しの組み立ては『結論から先に決めて、そこに辿り着く過程は後から考える』のです。


A結論が決まったら『話しの結論を引き立てる、話しの流れを考える』

話しの結論が決まったとしても、その結論が聞いてくださる相手に伝わらなければ意味はありません。自分が言いたい事、伝えたい事が決まったら、より効果的に結論が相手に伝わるようにしなければなりません。その為には、話しに流れが必要となります。
こちらの話しを相手が最後まで聞いてくれるような工夫が必要なのです。そして、その工夫は、結論をより効果的に相手に伝わるようにしなければならないのです。
   

例えば、会社の同僚から『会社を辞めたい』と相談を受けたとします。

〇アナタが一番最初に出した結論は『会社を辞めないでほしい。』だったとします。
〇この『会社を辞めないでほしい。』と言う結論を同僚により効果的に伝える為に、話しの流れ
を作っていきます。
                             
〇『なぜ、同僚に会社を辞めてほしくないのか?』それにはいくつかの理由があるでしよう。
まずは、その理由を考えます。そして、その自分なりの理由の中から、最も同僚の為になる理由を考えます。
その理由が『同僚の能力が今の会社には絶対に必要だ。』だとします。
ただ、『会社を辞めないでほしい。』と言うよりは・・・。

『君の能力が今の会社には必要だから、会社を辞めないでほしい。』

と言ったほうが、説得力も増し、相手も心を動かされるでしょう。
つまり、ただ結論を伝えるだけではなく、『なぜ会社を辞めてほしくないか。』と言う理由を明確にする事で、結論がより伝わり易くなります。

〇次に、ここまで決まったら、『どうして同僚の能力が、今の会社に必要なのか』を話しに
入れて組み立てましょう。

『仕事の経験が豊富で、若手の育成に力を発揮しているから』

と言う理由で、今会社にとって同僚が必要なのです。であれば、今度は、話にこの部分を組み込んでみましょう。

『仕事の経験が豊富で、若手の育成に力を発揮しているから、君の能力が今の会社には必要なんだ。だから会社を辞めないでほしい。』

どうでしょう?ただ『会社を辞めないでほしい。』と言うより、説得力は増したと思いませんか?


Bここまで書けばお気づきでしょう。話しの組み立て方とは、話しの出だしから考えるのではなく、

★結論 → ★結論を導き出す理由 → ★その結論を導き出す理由を、より明確にする内容
と、話しの組み立ては、逆から作っていくと、明確に相手に伝わる話しとなるのです。
                                         
                        第2章
『心に伝わる言葉は、心に入る前に耳から入る』

ここまでは、話しの組み立て方の『話しの構造』について話しました。
どんなに素晴らしい内容の話しも、聞いてもらえなければ意味はありません。
ここからは、言葉のセレクトの仕方によって、言葉を伝わり易くする方法をお話しいたします。そして、伝わり易い言葉で話しを組み立ててみましょう。

どんなに素晴らしい内容の話しでも、言葉は心に届く前に耳から入るものです。耳から入るのであれば、言葉も音として綺麗な音でなければ、耳から入らず、結果として心には届きません。


例えば・・・。

A『秋は紅葉が綺麗だ。空も青く、僕は秋と言う季節が大好きだ。』

B『秋と言う季節は、山々が紅く、黄色く染まり、空は高く青く澄み渡り、私にとっては最高に心地良い。だから私は秋と言う季節をこよなく愛している。』

どうでしょう? Aの文章も、Bの文章もどちらも内容は同じです。内容が同じでも、心に届くのは、
音として綺麗と感じられるBの文章ではないでしょうか?

つまり、どんなに話しの組み立てが上手くいっても、言葉のセレクトを間違ってしまうと、言葉
は相手の心に届かないのです。


※この他、『声のトーン』や『話す時のスピード』も耳から入る言葉の音として大切です。

一般的に、低く落ち着いた声のほうが長く聴きやすいと言われています。
高い声はインパクトはありますが、長時間聴くと人はイライラしてきます。



第3章
『話し始めは、以外なところから』

ここからは、相手の心を掴むトークテクニックの話しです。

 話しをする時に、聞いてくださる人の耳をこっちに向けてもらわなければなりません。そこで、話し始めが肝心です。
 話しを始める時に、相手に”結論が判ってしまう話し出し”より”結論が判らない話し出し”のほうが、相手に話しを聞いてもらえます。
 話しを聞いてくれる相手に『あれ?この人はこれから何を言うんだろう??』と思わせたら、相手の心を掴んでいます。

私達がラジオで生放送をしていると、様々なメッセージがインターネットのメールで、リアルタイムで番組に寄せられます。以前こんなメッセージが寄せられました。

『就職活動をしていますが、何度面接を受けても落ちてしまいます。もう、就職活動をするのも疲れました・・・。何もしたくありません。どうして良いかも判りせん・・・。』

と言う内容でした。

普通であれば、

『そんな事を言わずに前向きに頑張りましょう。』

とだけ答えれば良いのでしょうが、疲れて何をする気も起きない人に、そんな事を言っても心には届かないでしよう。その時に私はこんな話出しで、リスナーさんに語りかけました。

『ラーメンって好きですか?』

これが、話しの始めです。
    自分は人生相談をしているのに、いきなりラーメンの話しをされる。『アレ?何の話し??』ってなりますよね。話しはこう繋がっていきます。

『ラーメンって好きですか?ラーメンが好きなら、これから話す事は理解してもらえると思うけど、ラーメンって皆好きだよね。あんまり嫌いって人はいないと思う。でも、同じラーメンでも、美味しいと感じる店とマズイと感じる店があるよね。それは太い麺が好きだとか、細い麺が好きだとか、ストレート麺が好きとか、縮れ麺が好きとか、出汁の好き嫌いとか、店の雰囲気の好き嫌いとか・・・。とにかく、個人の好みによって、皆がそれぞれのラーメン屋さんにラーメンを食べに行くんだ。自分に合ったラーメン屋を見つけるまで、あっちこっちに行く。でも、君には美味しいラーメンでも、彼女にはマズイラーメンかもしれない。でも、とは言え、ずっと探していたら、自分にも彼女にもピッタリのラーメン屋は見つかるんだよ。就職活動もラーメン屋探しと一緒なんだ。一口に仕事や会社と言っても様々だから、その会社がその時に求めている人材かどうかだけなんだ。就職試験に落ちたからと言って、決して君の能力を全部否定しているわけじゃない。その時に事務的な能力の高い人材を求めている企業に、営業能力がいくら高い人が就職試験を受けても受からない。自分がどんな美味しいラーメンだと思っても、他人にはマズイと感じるのと一緒。求めている部分が違うんだ。だから、君と求めている部分が同じ・・・価値観が同じ企業は必ずあるはずだから、無理と思わず仕事を探してみようよ。十日町がダメなら、上越や長岡もあるし、新潟県がダメなら東京だってある。東京がダメなら、ニューヨークもロンドンもベルリンも北京やソウルだってある。世界は広いし、仕事はいくらでもある。』

私はラジオで、こう答えました。

数週間後、その彼からメッセージが届きました。就職が決まったとのことでした。
疲れ切っている人の心に言葉を届けるには、まず塞がれている耳を開く言葉が最初に必要なのです。そして、耳が開けば、言葉は心に届きます。
最初の話し出しで、人は話しを聞いたり、聞かなかったりします。



第4章
『自分の体験を交えて話す』

話しを組み立てる時に大切なのが、自分の体験を折り込む事です。話し手のパーソナルな部分が見える事で、聞き手はより親近感を持って話しを聞いてくれます。

ラジオで喋る人を”パーソナリティー”と呼びます。これは、テレビのキャスターと大きく違うとこです。なぜ、ラジオだけパーソナリティーと呼ぶのでしょう?
『personality』と辞書で引くと「個人、人格」と出てきます。つまり、ラジオで話す人は個人的な魅力を持っている人と、聞き手に思ってもらっていると言う事の現われなのです。
個人的魅力を話の中に入れる・・・。なんだか難しそうですが、そんなに難しいことではありません。どんなに立派な内容の話しでも、何処からかの引用や例え話だけでは、人は興味を持ってくれません。

『人は人に興味を持ち、親近感を持つ』

相手に話しを聞いてもらい共感を持ってもらうには、自分の体験した事、そして体験から感じた事、体験から得た事を話しの中に折込むのが一番なのです。
例えば、失敗談などは、人々の興味と共感を得ます。ラジオから流れるパーソナリティーの失敗談に『そうそう私も同じ失敗をした。』と感じて、急に親近感を抱いた経験はありませんか?
今まで、自分とは違う世界の人と思っていた人の体験に共感し、急に親近感を持った経験はないでしょうか?
こちらの話しに、聞き手が『親近感』を持ってくれたとしたら、100%に限りなく近い内容が理解してもらえます。



第5章
『時には方言も使って話す』

老人保健施設(老人ホーム)で働いていた時の経験です。
働いていたのは、松之山の老人保健施設でした。老人保健施設では、利用者、入所者のお年寄りに、敬語で話すように指導されていました。しかし、いくら話しかけても、お年寄りの皆さんは心を開いてくれず、コミュニケーションが取れませんでした。
そこで、私の出身地である松代弁を使って話してみました。するとどうでしょう。お年寄りが皆私に話しかけてくれるようになったのです。松代弁と松之山弁はとても近い言葉なので、親近感を持ってくれたのだろうと思います。

私が子供の頃、田中角栄さんが総理大臣でした。
子供ながらに角栄さんの演説が面白かったのを覚えています。
今まで、政治家然として標準語で話していたかと思うと、いきなり方言を使って

『そこのカァチャ、姉さ、そうだと思わねかい?』

と、言われると、誰もがあの濁声が、総理大臣・田中角栄から、角さんになって親近感が湧いてしまう。その親近感が難しい列島改造論をも、なんとなく理解させてしまうのです。



第6章
『言葉は短く』


どんなに内容が濃い素晴らしい話しでも、長話しは聞く人にとっては苦痛です。そして、何を言っているのかさえ理解できなくなってしまいます。
 小泉元首相は、言葉が短くて判り易かったので人気が出ました。

『改革で自民党ブッ壊す!』『感動した!』『人生いろいろ、政治家もいろいろ』など、名言・迷言は数しれません。
しかし、功績実績の検証はさて置くとして、なんだか難しい話しをダラダラするのが政治家だと思っていたら、誰にでも判る短い言葉を使ったのが、まさに小泉流であり、人気の秘密でした。
話しを組み立てる時に気をつけたいのが、この言葉や話しの長さです。
人は飽きやすいものです。言葉や話し自体が短く判りやすいほど、相手に伝わり、また記憶に残ります。



第7章
『視覚に訴える言葉は、記憶に残る』

ラジオの業界で頻繁に使う言葉に・・・。

情景描写

と言うものがあります。
ラジオは音だけで、絵(画像)がありませんから、リスナー(聴いてくださる聴視者)に、想像してもらうことが必要になります。これを情景描写と言います。
風景をラジオでリスナーに伝えようとすると、言葉で今観ている風景や状況を表現しなくてはなりません。

例えば・・・。

※ここで、佐藤が実際に講座を開いる会場で、ある写真を見て情景描写してみます。景色や温度、空気感、などを言葉で表現することで、映像として言葉を記憶させるテクニックです。


つまり、言葉を言葉としてだけではなく、視覚的に記憶に残す事によって、こちらの話しをより理解してもらいやすくなり、映像として言葉を記憶に残すことができるのです。映像として言葉を記憶に残せば、人はその言葉や話をずっと覚えているものです。

こう言ったテクニックも、時には話し組み立てに盛り込むと、理解してもらいやすくなります。


第8章
『実際に話しを組み立ててみましょう』

@まずは、テーマと結論を決めた出題から、話しを組み立てる。

テーマは『転職』として、結論を『転職は止めたほうが良い』か『転職したほうが良い』のどちらかにして話しを組み立ててみましょう。どうして、転職を止めたほうが良いかを考える。

◎テーマ『転職』
※この枠の中になぜ、転職を止めたほうが良いかを書いてみましょう。

@話し出し

A結論を導き出す理由をより明確にする内容

B結論を導き出す理由

C結論』(〇〇〇〇〇だから、転職は止めたほうが良い)
D結論 『転職は止めたほうが良い』『転職したほうが良い』


番外の章『人前で話す時に、緊張しない方法』

いくら、話しの組み立てが上手くいっても、話す時に緊張してしまっては、どんな素敵な
話しも台無しです。
 エフエムとおかまちのアナウンサーとして仕事をしていく中で、今でこそ何十人、何百人、何千人、何万人の前で話しをしても緊張しなくなった私ですが、高校を卒業するまで、人前で話しをするなんて考えられませんでした。人前で話すなんて、緊張と焦りで心拍数は上がり、口から心臓が飛び出そうでした。
 そんな私がどうやって緊張を克服し、今はまったく緊張しなくなったかと言うと、それは物の考え方を変えたからです。

★人前で話す時の緊張の要素は2つ・・・。

@人前で話すと言う日常には無い状況への不安
A失敗への恐れ

以上の2点が、私を緊張させていました。

そこで、思考をこんな風に変えてみました。

@一人前で話す事は、日常ではなかなか体験できない貴重な体験。この貴重な体験を楽しもう。
(これは、観光で何処かに旅行に行く非日常を楽しむとか、SF映画を観て非日常を楽しむのと、同じ発想と感覚です。)
A人間なら必ず失敗する。失敗してこそ人間らしい。そして、失敗したら友達に話して笑いを取るネタになる。
(皆さん、思い出してみてください。どんなに恥ずかしい失敗でも時が経てばどれも笑い話


しになっていませんか?そう、失敗はその時は恥ずかしくても、後々笑って話せる日が必ず来るのです。「失敗は笑い」なので、恐れる必要はありません。)

B準備は前もって万端整え、ギリギリまで準備しない。ギリギリまで準備してしまうと、心の余裕を失ってしまうことが多い。


そんな風に思考をちょっと変えると、人前で緊張せずに話すことができます。



 『ラジオの楽しみ方』 - 2008/10/30(Thu)

どーも、このブログのカウンターは、
15,000アクセスを超えると"0"に戻ってしまうらしい。
以前も15,000アクセスくらいで0になってしまい。
今回も15,000アクセスくらいで、
また0に戻ってしまった・・・。残念・・・。

さて、ラジオの楽しみ方って人それぞれだと思いますが、
無類のラジオ好きの僕が考える「ラジオの楽しみ方」は、
様々な人の声と、
様々なジャンルの曲を自然に聴ける事。
なのだと思うのです。
ウチの局に限らず、
どのラジオ局にもリスナーさんがいてくださり、
毎日様々なメッセージやリクエストが寄せられます。
世界の何処かに、そのメッセージを発信した人は存在し、
その世界の何処かの見知らぬ人の意見や話を楽しんだり、
時には感動したりする。
見知らぬリスナー同士が、
ラジオを通じて意見を交換しあったり、
会話をしたりする。

そして、世界の何処かから、
見知らぬ誰かがリクエストした曲に、
思わずリズムをとってみたり、
口ずさんだりする。
そして時には涙したりする。

これがラジオの醍醐味だと僕は思うのです。
もちろん自分のメッセージやリクエストが放送される喜びもあります。
初めてメッセージが読まれた時のドキドキ感。
リクエスト曲が放送された時の喜び。
ラジオ少年、ラジオ青年、
そして今、ラジオ中年となった僕は知っています。

そんなことを全部ひっくるめて、
僕はラジオを楽しんでいるし、
また多くの人にラジオを楽しんでほしいと思っています。

ラジオとは、
有名、無名に関わらず、
世界の誰かの話しをじっくり聴けるメディアなのだと思うのです。

自分のメッセージやリクエストも、
他人のメッセージやリクエストも、
同じく楽しめる。
これが楽しいラジオの聴き方かと思います。

そんな風にラジオを聴き始めると、
ラジオはもっともっと身近な存在になります。

では・・・。



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