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 『阪本順治監督と酒を呑む』 - 2008/11/30(Sun)

いやぁ〜昨夜は本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。
『どついたるねん!』『ボクサージョー』『トカレフ』『顔』『亡国のイージス』『KT』『闇の子供たち』などの映画監督、
阪本順治監督とお酒を呑んでまいりました!!!
お酒を呑んだと言ってもパーティーみたいな大人数ではないですよ!!
最初は僕とシネマパラダイスの岡元館長と、
阪本監督の3人だけ、
その後、関係者も加わり、
合計5人で呑みました。

阪本監督は、とても率直に話をしてくれる人でした。
とにかく日本映画界のトップランナーの1人です。
正直凄い監督です。
僕なんか阪本監督にしてみたら

『君、誰!?』

ってな事を言われても仕方ないくらいなのです。
なんたって、昨日の午前11時23分頃に番組に4分間ほど生出演してもらったのが、
初めてお会いした時で、
その後、シネマパラダイスさんでの
映画『闇の子供たち』舞台挨拶の後の協同記者会見で2度目。
その後の僕だけの単独インタビューで15分ほど話し、
その後、雑談を5分くらいしただけ・・・。
トータルで24分間しか話したことがないのに、
メチャクチャ気さくに話してくださいました。
どんな質問をしても一生懸命考えて、
丁寧に答えてくださる。
あっと言う間の2時間30分でした。
映画のことから様々な事件のこと。
『闇の子供たち』の舞台となったタイやアジア諸国の、
子供達をめぐる現状。
江口洋介さんや、妻夫木聡さん、佐藤浩一さん、宮崎あおいさんの、
俳優としての素晴らしさまで、
本当に沢山話てくださいましたし、
僕が話すことも、じっくりと聞いてくださいました。
本当にカッコイイ男でした。
でも、物事を見る視点が、
良い意味でとてもひねくれていて、
正直、とても失礼ながら僕は、
阪本順治監督とモノ事の見方が似ていて、

『あぁ〜同じようなモノの見方をする人がいる!!』

と、とても嬉しくなりました。
(監督スミマセン)

呑んだ場所は、
駅通りの"白雪"さんでした。
料理もお酒もとても美味しく、
監督も喜んでおられたと思います。
でも、白雪さんでは、
注文の時に子供のオモチャの鈴を振って、
チャリチャリチャリ!!
と音を出して店員さんを呼ぶのですが、
あの阪本順治監督が振っていた姿は、
とても面白かったです。

この席に呼んでくださった十日町シネマパラダイスの岡元館長、
本当にありがとうございました。

阪本監督、本当にありがとうございました。
また十日町市にお越しください。
またいつか一緒にお酒を呑める日を楽しみにしております。


 『大先輩アナから聴いた、松井秀樹選手のちょっと素敵な話・その2』 - 2008/11/29(Sat)

どーも、どーも、
今日のスタンド・バイ・ユーは本当に濃い内容の番組でした。
VOWSのグンさんを迎えてのcome on ミュージックは、
VOWSメンバーのグンさんへのメッセージに、
グンさんが目を潤ませるシーンもあり、

「わたしのエコ・プロジェクト」エコ作文の賞の受賞者のインタビューもあり、

番組最後は日本映画界をリードするトップランナーの1人、
坂本順治監督が生出演!!!
(深ぁ〜い内容のインタビューは、来週の土曜日午前10時から放送予定)

と、盛り沢山な内容でお届けしました。


さて、昨日も書いた
『大先輩アナから聴いた、松井秀樹選手のちょっと素敵な話』のその2ですが。

元TBSアナウンサー石川顯(イシカワアキラ)氏の講演でお聴きした話です。

石川さんは数年前にTBSを定年退職されました。
最後の仕事は巨人の試合の実況だったそうです。
試合後、石川さんの退職パーティーが開かれ、
同僚や各界の著名人、芸能人、スポーツ選手が集まったそうです。
もちろん、当時、巨人にいた松井選手も駆けつけてくれたそうです。
盛大な退職パーティーが終わり、
自宅に帰って次の日・・・。
退職後の第1日目は、自宅でゆっくりと過ごしていたそうです。
すると玄関のチャイムが鳴りました。
奥さんが対応すると、
宅配便が届いたとのこと・・・。
それも平べったいかなり大きな何か・・・。
差出人は"松井秀樹"と書いてあったそうです。

『はて?松井君が何を送ってくれたのだろう・・・。』

と思い、宅配便の包みを開けてみると、
大きな一枚の写真が額に入っていたそうです。
その大きな写真の手前は、
ピンボケのバッターボックスに立つ松井選手の姿・・・。

『おや?ピンボケだなぁ』

と一瞬思って松井選手の後ろを見ると、
なんと石川さんのいる実況席にぴんとが合っている。
しかもそのピントは、
実況席で実況する石川さんに合っていたそうです。

そうなんです。
石川さんのTBSでの最後の仕事・・・。
昨日の試合の写真だったのです。

写真には、

『これからは好きなゴルフを楽しんでください。またゴルフご一緒させてください。』

と言うような内容の言葉と、
松井選手のサインがあったそうです。

昨夜のパーティーの席で松井選手は手ぶらで来て、
写真については何も語らなかったので、
石川さんはビックリするとともに、
松井選手の心配りに感動したそうです。

松井選手はパーティーに手ぶらで来ることで、
同じく手ぶらで来るかもしれないパーティー主席者に恥をかかせないように・・・。
退職後の新しい人生の第一日目の記念に、
最後の仕事をする姿の写った写真を送ると言う心遣い。
そのためにカメラマンを頼んで写真を撮影してくれる気遣い。
そして何よりも、
パーティーの席で明日写真が届く事を、
石川さんに伝える事で、
石川さん自身に気を遣わせない気遣い・・・。

とにかく、松井秀樹と言う若者の多くの気遣いに感動したそうです。

やっぱり、野球人として超一流の松井秀樹選手は、
人間としても超一流の気遣いができる人なのでした。


〜追伸〜

ちょっと自慢ですが、
映画ファンの佐藤広樹は、
今夜、『どついたるねん!』『新・仁義なき戦い』『KT』『亡国のイージス』『闇の子供たち』の映画監督、
坂本順治監督と、
一緒にお酒を呑むこととなりました。
嬉しいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!
坂本監督をデビュー作『どついたるねん!!』から好きな僕にとって、
これほど嬉しいことはありません!!!!!!
関係者の皆さん、本当にありがとうございましす。
そして、単独インタビュー後、
雑談にも付き合ってくださった坂本監督、ありがとうございます。
では、行って来ます!!!


 『大先輩アナから聴いた、松井秀樹選手のちょっと素敵な話・その1』 - 2008/11/28(Fri)

今日はエコプロジェクトの表彰式のスタッフとして、
長岡市にネッツと一日行って仕事をしている佐藤です。

さて、先日とある取材で、
アナウンサーの大先輩である
元TBSアナウンサー石川顯(イシカワアキラ)氏の講演を興味深く拝聴させていただきました。
とても面白い講演で、大変勉強になり、
また、アナウンサーの大先輩と言うだけでなく、
人生の大先輩としても、素晴らしいかたでした。
石川さんは、スポーツ中継を中心に活躍されたアナウンサーで、
古くはキックボクシングの沢村忠選手の試合の中継をされたり、
プロ野球、ゴルフ、格闘技などのスポーツアナウンスをされていた方です。

そんな経歴の石川さんが、
ニューヨークヤンキースの松井秀樹選手の、
ちょっと素敵な話をしてくださいました。


☆その1☆

まだ松井選手が巨人にいた頃、
広島戦の後の出来事です。

広島戦が終わり、
石川さんは松井選手をはじめ、
数人の選手と繁華街に呑みに出かけたそうです。
石川さんも、松井選手もそれなりにお酒を呑み、
楽しい時間を過ごしたそうです。
夜、それほど遅くない時間でしたが、
明日の試合もあると言うので、
飲み会も早めの終了となりました。
店の出口で石川さんは、
別れ際に夏井選手にこう声をかけたそうです。

『松井君、まだ早い時間だけど、気味はこれから何処かに呑みに行くのかい?』

当時まだ20代の松井選手、
石川さんはてっきり、夜の街へ繰り出すものとおもっていたそうです。
ところが・・・。

『僕はこれから、ホテルに帰って素振りをします。』

と、松井選手は答えたそうです。

『えっ!!これから素振りをするの?だって松井君だって、そうとうお酒を呑んだでしょう?』

『はい、呑みました。でも、僕は素振りをして眠ります。』

『どうして?眠くないの?』

『僕だって眠いですよ。でも、お酒を呑んで眠いのは”本能”です。人間は”本能に勝る理性”を持っているから人間なんじゃないかと、僕は思っているんです。だから僕は、眠いと言う本能に負けるのが嫌なんです。僕はプロ野球選手ですから、本能に負けない理性で、練習をしてファンの人たちに喜んでもらえるプレーがしたい。だから、今夜も素振りをしてから眠ります。』

石川さんはまだ20代松井選手が言ったこのこの言葉にビックリすると同時に、
”超”一流の選手とはこう言うものか!!とあらためて知ったそうです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

やっぱり、松井秀樹選手は、
恵まれた体格と、野球センスを持っているだけの選手ではなかったのです。
そのプロ意識の高さと、人間としての大きさがあって、
初めてニューヨークヤンキースの4番打者にまでなったし、
だから日本、アメリカ関係無く、
野球ファンだけでなく、
野球に興味の無い人々までも彼を好きになってしまうのでしょう。
と、僕は石川さんの話を聴いて思ったのでした。

『大先輩アナから聴いた松井秀樹選手のちょっと素敵な話・その2』

は、明日の夜に書きたいと思います。
お楽しみに!!

では・・・。


 『阪本順治監督生出演か!?』 - 2008/11/27(Thu)

どもども、
このところ忙しくこのブログも更新できずにいた佐藤です。
年に1度の株主総会も月曜日に終了し、
総会後、株主の皆様との交流もさせていただき、
本当にありがたかったです。

さて、
昨夜、阪本順治監督の『闇の子供達』の使者を観て来ました。
実は、今週の11月29日土曜日に、
十日町シネマパラダイスさんに、
あの日本映画界のトップ監督の1人、阪本順治監督が来るのです。
そして、もしかすると、
今週のスタンド・バイ・ユーに生出演するかもしれません。
十日町市に着くのが、番組終了ギリギリの時間と言うことでもあるので、
11時20分以降になると思われます。
一応、シネパラさんを通じて阪本監督には打診はしてあり、
大丈夫だとは思うのですが、
何せ、監督のスケジュールが合えばなので、
これはあくまでも「もしかしたら・・・。」の世界なのですが・・・。
そして、シネマパラダイスさんでは、
下記の内容でイベントがありますよ。
勿論、佐藤も取材に行きます!
なにせ、映画『どついたるねん』からの、
阪本監督ファンですからね。

☆11月29日(土)初日舞台挨拶決定!
ゲスト:阪本順治監督

10:00の回終了後舞台挨拶+サイン会(パンフレットをご購入の方に限らせていただきます)
15:40の回上映前に舞台挨拶。


で、昨夜観た『闇の子供達』ですが、
非常にヘビーな内容の映画です。
でも、僕達が平和だと思って生きている生活の裏には、
こんなに深い闇の世界があって、
現実に子供達が人身売買が行われていたり、
小児性愛者による子供達への歪んだ愛情や、虐待。
そして、子供達の臓器売買など・・・。
アジアの子供達が置かれた厳しい現実が描かれています。
この映画『闇の子度達』は、
江口洋介さん主演で、
宮崎あおいさん、妻夫木聡さん、佐藤浩一さん、鈴木砂羽さんが出演しています。
内容は、タイで行われている子供の臓器売買や、
子供の売春、虐待を、
丁寧に描いています。
ドキュメンタリーではなく、ドラマです。

そして、これも”もしかすると”なのですが、
土曜日に単独インタビューが実現するかもしれません。
もし単独インタビューがとれたら、
来週、12月6日土曜日の番組10時から放送する予定です。
お楽しみに!!


☆阪本順治監督☆

1989年 『どついたるねん』
1990年 『鉄拳』
1991年 『王手』
1994年 『トカレフ』
1995年 『BOXER JOE』
1996年 『ビリケン』
1997年 『傷だらけの天使』
1998年 『愚か者 傷だらけの天使』
2000年 『顔』 (十日町市でロケをしました)
2000年 『新・仁義なき戦い』
2002年 『KT』
2003年 『ぼくんち』
2004年 『この世の外へ クラブ進駐軍』
2005年 『亡国のイージス』
2007年 『魂萌え!』
2008年 『闇の子供たち』
2008年 『カメレオン』




 『曲作り』 - 2008/11/20(Thu)

いよいよ雪が降りましたね。
今日、会社の車2台をタイヤ交換しました。
と言う事で、冬が苦手な佐藤です。

さて、無趣味な僕も最近趣味が見つかりました。
それはナント曲創りです。
僕の土曜日の番組で、
トークの後ろで流れている様々な音楽があります。
その音楽は、CDとかで流しているわけじゃないのです。
実は、ある機材から流れています。
その機材は僕の個人持ちの機材なのです。
その機材を駆使すると、曲が創れる事はわかっていたのですが、
なかなかやる気にならず、
今まで何もやっていませんでした。
ところが、最近知人に頼まれて50秒ほどの曲を創る事になったのです。
普段はスタジオにおいてある自分の機材を自宅に持ち帰り、
休日を使って作り始めました。
知人のイメージは『壮大なイメージで』と言うものですから、
まずは壮大なイメージのリズムを作らなくてはなりません。
その機材の中には様々なドラムパターンが入っていたり、
様々な音が入っています。
リズムを決めるために、
普通のドラムの音をスピードを変えたり、
音程を変えたりしているうちに、
ドラムの音が和太鼓の音に変化してきました。
そのリズムに様々な音を重ねて録音していきます。
そして、そこに様々な音をサンプリングマシーンに入れて、かぶせて録音。
音とリズムを重ねながらそこに、
どんな曲を乗っけるかを考えていきました。
最初の日はそこまでトラックを作り、
一晩寝て頭を冷静にしてから、
リズムのトラックを聴きながら、
鼻歌でリズムにのっかるメロディーを考えます。
僕は高校生の頃、ちょっとドラムを叩いていた事があったので、
音楽の発想はリズムからのほうがしやすいのだと思います。
で、リズムに乗り、
『壮大なイメージ』に合うメロディーが思いついたら、
今度は先日3,500円で買ったオモチャのキーボードで適当にメロディーを作ります。
オモチャと言えど、様々な音が出るので侮れません。
僕は楽譜も読めなければ、
ピアノのコードも知りません。
ですから、思いついたメロディーを右手も左手も指2本つづで抑えて音を出します。
とてもカッコ悪いのでとても人に見せられない光景です。
そこまでできると、また一晩寝て、
次の日は仕事が帰って、
音のバランスを整えます。
そこに大出さんから英語に翻訳してもらった英文を、
これまた僕のナンチャッテ英語でDJ風に入れて、
何度か音のバランスを整え、
ノイズを消す作業をして、
またまた一晩寝ました。
で、次の日の晩にまた音のバランスを調整して、
50秒の曲が完成しました。
この曲は僕の知人のアーティストとダンサーが出演する某イベントで、
12月3日に使用されます。
そのイベントまでは皆さんに聴いてもらえませんが、
年内には放送で聴いてもらえると思います。
ちょっとしたダンス系の音楽となっています。
これをキッカケに、
ウチの局で流れるCMの曲が創れるといいなぁ。
と言うか、そうなると仕事的に大変に助かるのです。

ちょっと曲創りに填りつつある佐藤でした。


 『お土産』 - 2008/11/17(Mon)

雨は降っていますが、
なんだか暖か朝ですね。
毎日これくらい暖かいと良いのですが・・・。
と、冬が苦手な佐藤です。

さて、一昨日の土曜日の放送では、
僕が群馬県水上温泉に旅行に行った時に、
リスナーさんへのプレゼントの為に買って来たね
『目玉のコンニャクおやじ』の携帯ストラップを、
3名様に抽選でプレゼントしました。
(群馬県の名産品がクンニャクなので、ゲゲゲの鬼太郎の目玉おやじが、コンニャクの妖怪にしがみついているストラップ)
そして、午後から約束通り当選者3名様の元に、
直接もって行きました。
まぁ、送ると運送費もかかるしね。

正直『このお土産は喜んでくれるだろうか・・・。』

と不安でしたが、
皆さん喜んでくださいました。
たまには、こうやって、
直接リスナーさんと触れ合うのも、
とても良い勉強になります。
やはり直接会って話しをするのは、
何にも変えがたい勉強の場ですね。

では・・・。



 『発言には責任を』 - 2008/11/13(Thu)

寒くなってきましたね。
今朝は本当に寒い朝ですね。
でも、この季節、夜空を見上げると、
本当に就き星が綺麗です。
昨夜も綺麗でした。
そんな宇宙に、日本人の山ア直子さんが、
再来年スペースシャトルで行くことになりました。
僕達の世代は、
松本零士さんの『銀河鉄道999』や『宇宙戦艦ヤマト』を見て、
宇宙に興味を持った人が多いのではないかと思うのです。
僕もその1人ですから・・・。
宇宙飛行士の山崎直子さんも、
999やヤマトを観て宇宙への夢を拡げた1人。
とても親近感がわいています。
そんなこんなで、今週は夜空を見上げて、
宇宙に想いを馳せている佐藤です。

で、宇宙よりちょっと下にある空では、
このところ少し雲がかかっているように見えます。
田母神前航空幕僚長のいわゆる『歴史認識論文問題』です。
これは、1995年に当時の総理大臣だった村山首相が、
戦後50年と言う節目の歳に発表した『村山談話』
と反する内容の論文を、
田母神前航空幕僚長が発表したのです。
いわゆる村山談話は、『前戦争における日本の責任を認め、特にアジア諸国に対して謝罪した内容』として、
以降、日本政府の歴史認識の基盤となっているものなのです。
村山首相以後の内閣は、この村山談話を機軸に、
外交を進めてきたのです。
特に、中国や韓国といった国々との今日の関係があるのも、
この村山談話が大きな影響を与えていると言って良いのではないでしょうか。

僕は特定の政治的思想も無いし、
難しい事は良くわかりませんが、
ただ"国益"を考えた場合。
近隣諸国との関係が良くなっていくことは大切な意味を持つと思っています。
誤解のないように書くと、
僕が考える"国益"とは、
自国の利益だけではなく、
世界と言う広い視野の中で、
他国との関係を良好にし、
自国も他国にも"国益"をもたらす関係を築くことことこそ、
本当の意味での国益だと思っているのです。

例えば、僕達の仕事。
ラジオでの放送では、
"自由に話している"のですが、
なにもかも"好き勝手に話している"のでありません。
"自由に話す"(言論の自由)と"好き勝手に話す"のは全然違います。
僕達が放送で話す時、
あるいは公式の場でアナウンスをする場合。
自分の言葉の影響力や、
地域社会や会社の不利益にならないように、
細心の注意を払った上で、
"自由に話し""自由に表現"しています。

先日、ある人と"話す"について話しました。
我々アナウンサー・ラジオパーソナリティーの"話す"とは、

『相手に、話の内容いかに伝え、心に残すことができるか』

なのです。
で、最近、若者に限らず『とにかく自分の話しはした』と言う、
"言いっ放し"の人が増えているのではないか!?
つまり、相手に伝わるとか、相手を傷つけるとはおかまいなしに、
『とにかく自分の話しはした』状態を、
"自由に話すとか言論の自由"と履き違えている人がいるように感じています。

僕は思うのです。

『自由とは、社会ルールを守り、他を思いやりながら保たれるべきもの』

だと・・・。
僕達マスコミには"言論の自由"が与えられています。
でも、その与えられた自由とは、
『何を発言しても良い』と言うことではありません。
そこにはおのずと"発言や表現の影響力と責任"があります。
田母神前幕僚長は、
お書きになり、発表した論文を、
『言論の自由、表現の自由』と発言されたようですが、
『言論の自由、表現の自由』を履き違えているように思えてなりません。
個人としての歴史認識や、
一般の人から有識者や歴史家まで、
歴史認識を発表し、歴史認識を論議していくことは、
間違いなく必要なことだと思うのですが、
航空自衛隊トップと言う、
とてつもなく影響力もあり、
発言一つで国益を損ねる立場の人は、
もっともっと発言に責任を感じてほしいものです。
国益を考えず、発言し行動する人が、
自衛隊と言う国防に関わるトップだと言うことが、
実はとても怖いことなのだと思うのです。

自由に自分の思う通り何でも発言しても良い。なら・・・。
最近、問題になっているネットイジメで、
自分の意見だけをネットに書き込むのと同じレベルではないでしょうか?
まして、公人と呼ばれる立場の人には、
どんなにその主義主張が立派でも、
公益にならない主義主張は考えて発言してほしい。

考えてみてください。
政治家や官僚でなくとも、
世の中公の場で、
自分の思っていることを好き勝手に話せる人がいるでしょうか?
僕達、この不景気の厳しい社会で頑張っているサラリーマンや経営者の皆さん、
そして民間で働く人なら、
誰でもわかっているはずです。

実際に、11日の参議院防衛委員会では、
田母神前航空幕僚長に対する参考人質疑が行われましたが、
防衛問題となれば、
拉致問題や、某国の核問題、オバマ民主党政権となるアメリカとの同盟関係、
そして何より差し迫っている海上自衛隊による給油をどうするのか?
あたご事故をはじめ、
前事務次官の問題などの不祥事。
防衛問題は山積している中で、
ここ数日、この問題だけが論議され、
マスコミを賑わし、他の問題の影が薄れている。
この問題の影で、大切な問題が置き去りにされている。
これこそ、国益に反するものだと思うのです。

公的立場の方こそ、発言には責任を・・・。



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