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 『万能細胞』

2007/11/21(Wed)

今日は新潟市に出張に行って来ました。
営業の仕事で行って来たのです。
高速道路を新潟中央ICで下り、
新潟駅近くのお客様の所へ行って来ました。
新潟駅周辺の駐車場はなぜか満杯で、
しかたなくプラーカの駐車場に車を入れました。
新潟は冷たい雨が降っていて、
時より冷たい風が吹いていました。
プラーカの地下駐車場に車を入れ、
傘を差しながら書類を雨にぬれないうに抱きかかえようとした時、
強い風が吹き書類が下に落ちてしまいました。
道路は雨で水溜りができています。
せっかく作ってきた書類は水浸しとなりました。
これには本当に困ってしまいました。
何せ十日町市から新潟市まで来て、
書類が汚れてしまったのです。
会社に帰って作り直すわけにもいきません。
困って辺りを見回すと、
プラーカ1にジュンク堂書房と言う大きな本屋さんがありました。

『本屋さんならコピー機があるかもしれない。コピーなら書類を綺麗にできる。』

と思って入ったのですが、
店員さんに聞くとコピー機は無いとのことでした。残念・・・。
困っていると別の店員さんが、

『店の奥にタキザワと言う文具店があります。そこにコピー機があります。』

と教えてくれました。
これは助かった!と、店員さんに教えてもらった奥の文房具やさんに行くと・・・。

『あれ、今日はこっちで仕事ですか?』

との声・・・。
よく見ると・・・なんと滝沢印刷さんの社長さんが居ました。
ビックリして店内を良く見ると『文具館タキザワ』の看板があります。
聞けば今年の4月から新潟市のプラーカ1のジュンク堂書房さんの店内に、
店を出店したとのことでした。
滝沢印刷さんの社長さんはとても優しい方で、
濡れた書類の皺を伸ばして、
綺麗にコピーしてくださいました。
本当にありがとうございます。
おかげでお客様の所には、
綺麗な書類を届け、営業できました。


さて、話しは変わりますが、
皆さん今日の朝刊を見ましたでしょうか?
各紙一面に掲載していますが、


『京都大学とウィスコンシン大の2チームが"人の皮膚から万能細胞"を作った!』


と言う記事です!!
凄いニュースです。
新聞にも書いてありましたが、
今まで万能細胞と言えば人の受精卵や卵子が必要で、
社会的にも宗教的にも倫理的な問題が大きかったのです。
そして、ES細胞と言えば、
ES細胞の研究で韓国の国民的英雄となった、
ソウル大学のファン・ウソック教授のグループが、
科学雑誌のサイエンス誌に捏造論文を発表していたことで有名となりました。

(捏造論文を要約すると・・・。他人の受精卵や卵子だけで作ったES細胞で神経や骨、臓器を作り、患者に移植すると、患者本人の細胞ではないので拒絶反応が起こるのです。そこでファン教授グループは、その受精卵や卵子と、患者本人の細胞を融合して患者と同じ遺伝子情報を持つ"クローン胚"を作り、そこからES細胞を取り出して培養できた・・・。つまり拒絶反応の無いES細胞を作ったと言う、画期的な研究結果を論文で発表したのですが・・・これが捏造だったのです。)

話しをもとに戻すと、
神経や骨、臓器を患者本人の皮膚だけで細胞で作れたら、
これは拒絶反応は起こりえません。
例えば心臓移植を待つ人がいて、
他人の心臓を移植したら、多かれ少なかれ拒絶反応があります。
それが自分の細胞で作った心臓なら拒絶反応は無いと言うことなのです。
新聞を読む限りまだまだ改善の余地の多い研究結果ですが、
これは医療の分野では画期的な技術の進歩です。
地球しか知らなかった人類が、
ロケットで月に降り立ち、
人類の一歩を月に印したアポロ計画に匹敵するくらいの進歩なのだと僕は思います。
以前からこの『万能細胞』の技術に興味のあった僕にとって、
それくらいの衝撃のあるニュースでした。
1日も早く、この『人の皮膚からできる万能細胞』の技術が確立することを祈ります。
すべての病気の人に希望を与えるニュースです。
皆さんも今日の新聞をよく読んでみてくださいね。
では・・・。


佐藤広樹



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