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 『平和な暮らしは…』

2009/05/25(Mon)

土曜日のラジオアシスをお聴きいただき、
ありがとうございましたm(_ _)m
メッセージも沢山いただき、
本当に嬉しかったです。
パーソナリティは単純なもので、
メッセージが多いとノリます。
結果、楽しい放送ができるのです。

さて、今日は久しぶりの完全休日となっています。
朝から車の掃除をして、
あとは愛犬・鈴とゴロゴロしています。
ワイドショーを見ていたら、
今年1月に、
中央大学の高窪教授が、
大学内で刺殺された事件で、
犯人が高窪教授の元ゼミ生だった事が、
取り上げられていました。
犯行動機は『話したくない』と、
自供してはいないようなので、
なにもかも憶測の域を出ませんが、
強い恨みと殺意があった事は事実のようです。
ワイドショーでは、”犯人の挫折人生”が取り上げられ、
”挫折人生が原因”のように取り上げられていました。
元同級生が出演し、

『目立たない人だった』

とか

『人見知りするタイプだった。』

などと証言し、
お決まりの小学校や中学校時代の卒業文集に書いた、
犯人の子供の頃の夢が紹介されていました。
ワイドショーでは犯人を、

『暗い性格で、地味で目立たない、人生に挫折感を抱く男』

と結論づけているようでした。
教え子に刺殺された高窪教授は、
本当にお気のどくで、
ご冥福をお祈りするとともに、
ご家族の心中は察するに余りあるものです。

それだけに、
ワイドショーで定義づけられた、
犯人の性格や挫折だけで、
この事件が語られる事に、
疑問を感じています。
もちろん自供が得られていない現在、
想像でのみ語る事しかできないのでしょうが、
この事件を犯人個人の性格や、
時代的な背景を元にした犯人個人の挫折感だけで結論づけるのは、
とても危険な気がしています。
なにか

『犯罪者は我々と違う特別な存在で、こういう時代だから起こってしまった事件』

と言って、自分達とは遠い世界の事件。
にしてしまってはいないでしょうか?

僕達が住む十日町市でも、
振り込め詐欺の被害が出ています。
犯罪は実はすぐ側にあり、
犯罪の被害に合う可能性は、誰にでもあるのです。
犯罪を特別な事ととらえて、
自分とは関係ない。と安心仕切ってしまうのは危険です。
平和な暮らしは、皆の努力で守られている。
そう思っていく事が、犯罪を無くしていくのだと思います。

では…。


佐藤広樹



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