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 『”心に太陽を”取材編集』

2010/10/22(Fri)

いよいよ明日、
午前10時から『心に太陽を』が、
3年ぶりに再放送されます。
これを聴くと、
間違いなく元気になれます。
元気どころか勇気をもらえます。
聴き逃すと損をしますよ!!

さて、昨日と一昨日のブログにも書きましたが、
この『心に太陽を』を取材するに当たり、
開局から5ヶ月目の2006年7月。
まだまだ取材素人だった僕は、
どうやって取材して良いかわからず、
それでも1つの方針を決めました。
正確には”方針”ではなく”寄りどころ”です。
それは

『ジュースでも濃縮すれば美味しくなる。きっとドキュメンタリーも同じ…だろう…。』

それで当時の故・矢口辰幸総務局長の目を盗み、
池谷に2週間取材に行きました。

※当時は営業マンである僕が取材に行くと、矢口さんは怒りました。自分で『取材に行け』と言ったわりには、怒るのでした(笑)

朝も昼も夜も取材に行き、
インタビューは絶対せずに、
とにかくストーカーのように、
都会からのボランティアの若者達や、
池谷の老人達にマイクを向け続けました。
都会からのボランティアの若者達には、
2泊3日の滞在期間中の最後の朝に、
たった一問質問をしました。

『池谷に来る前と今では、アナタの中で何かが変わりましたか?』

池谷の老人達は、
マイクを向けると身構えてしまうので、
自宅に遊びに行き、
許可を取ってちゃぶ台の上にマイクを置き、
1軒のお宅で1時間〜2時間程度、
お茶を飲みながら何日も雑談をしました。
2週間で総録音時間は16時間を超え、
16時間を5分間の番組2本にまとめました。
16時間の音を、
1週間で5分間2本。
実際はナレーションもあるので4分間程度。毎日何時間も音を聴き続けるので、
時々耳がおかしくなり、
音の強弱さえもわからなくなるくらいでした。

そして、この16時間取材で決めていたことは、

『絶対にメモはとらない。メモではなく、心に残った音だけを編集で残していく。』

メモをとると、
全部が大切になり、
何処を切って良いかわからなくなる。
メモをとらず、
自分の心に残った部分を編集で残せば間違いなく何かが、
聴いてくださる人の心に伝わるはず。
伝わる側の僕自身の心に残らないものは、
聴いてくださる人には伝わらないだろう。

このやり方で、締切ギリギリで編集を終え、
全県で放送することができました。

この『心に太陽を』の編集の経験は、
今ニュース編集に活かされています。
市長定例会見などの時も、
基本的にあまりメモをとりません。
※市長会見の時は、市長の表内容は、資料でマスコミに配布されます。
市長定例会見の時も、

『何が心に残るか!?』

を大切にするので、
1時間かかる市長定例会見でも、
40分間以内に、
4分間程度のニュースに編集できるようになりました。

『音を残すかカットするか迷ったら、迷うこと事態がいらない印と思いカットする。』

これが高速編集を可能にした、
編集作業の佐藤流極意です。

と言うことで、
『心に太陽を』から学んだことが、
今の僕の基礎を作りました。

ぜひ、明日午前10時からの、
『心に太陽を』をお聴きください。

では…。



佐藤広樹



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